12.8cm

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12.8cm

さて、私の目の前には一本の蝋燭。 それ以外は、全くの暗闇だ。 この世界の中で生を受けた私の命は、この蝋燭の長さと同じ。 この世界には、この蝋燭、つまり私の命しか存在しないのだから、自ずと私がするべき事は限られてくる。 さて、始めようか。 この火が消えるまでに、私は私の全てを語らなければならない。
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