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古書店のあるバス停が近づき、バスの車窓から古書店のシャッターが開いているのが見えた時の嬉しさは、言葉に表せないほど嬉しかった。
栞は慌てて降車ボタンを押し、思わず「っ降ります!」と叫んでいた。
そして、まだバスが停車もしていないのに座席を立ち、慌てて降車口へと向かった。
運転手から「危険です!停車するまで立ち上がらないでください!」と注意を受けても、今の栞には耳に入らない様で、バスのドアが開くと同時にかけ降り古書店へと急ぎ向かった。そして店内に入ると目的の本を探したが以前置かれていた棚には、栞が欲しいあの本はなかった。
(うそ…もう…売れてしまった…?のかしら…)
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