プロローグ

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 暫くしてバスが停まり、バスを降りと古紙の臭いがした。 (え?)  顔を上げれば、店舗入り口のガラス戸に貼られた『あなたのお探しの本有ります』と書かれた奇妙な張り紙が栞の目に入る。 (あなたのお探しの?…え?古本屋?)  何度か降りた事のあるバス停だが、こんなところに古本屋があったなんて、栞は今の今まで知らなかった。よく見れば、古く薄汚れた看板が出ていた。       【古蔵古書店】 (…こんなところに…古本屋があったんだ…?)
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