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それも結構以前から話題になっていたことで、それ以外は熱心なファンが、中国のサイトから情報を探してきては、公表しているがもう目新しいものはなくなってきている。
大半は嘘くさいゴシップ記事。
書き込みはずっと堂々巡りで、死亡説も絶えない。
彼女に限ってそんなことはないと思うけれど。
インターネットでもテレビでも、もはやエステラのことは話題にならなくなっていた。
行方不明のまま、もう忘れ去られようとしている。
あの声が二度と聴けないなんて、わたしには考えられないのに。
久しぶりにあった、学生時代の友人たちには、変わったと口々に言われた。
「髪型が」
「すこしやせた」
「目がきらきらしていて、とっても前向きな感じ」
「なんか、栞らしくない」
落ちはひどいものだったが、他人から見ても変化があるということは、自分で感じている以上なのだろうと思った。
横では、理恵子がにやにやしていたがなにも言わないでいてくれた。
このくらいの空気は読めるようになったらしい。
そんな風に忙しく過ごして、一年がたった。
とうとうサラベナが王政に復帰した。
軍部の圧政は終了した。
これは海外ニュースのトップで扱われた。
サラベナ語を教えてくれたマヌェもダムレィも、「これで国に帰れる」と喜んでいた。
喬久からもがメール届いた。
まだ国内は混乱していて、カイトはとても忙しくしていると。
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