地下鉄狂想曲
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5 いつものように地下鉄に乗っていた。だが、不気味なほど違和感を覚える。なんか変だ。ふと下方に視線をやると、そこには『痴漢専用車両』の文字。 寒気が背筋を駆け抜ける。あたりを見まわすと、女性のマネキンがさまざまなポーズで飾られているではないか。それを卑猥な表情で舐めまわすように眺める、むくつけき男たち。 わたしは一種の興奮と恐怖にドキドキしながら、マネキンのフリをする。
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