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blue
「ねえ、貝殻!ほら、見て~!」
嬉しそうに砂浜でクルクル回る彼女を俺は見た。
コバルトブルーの海と、サファイアブルーの空。
地平線を境に少しだけ色が変わる。
ブルー色の種類は何十、何百あると聞いた事がある。
俺は彼女から一瞬目を逸らすと空を見上げた。
雲一つない空と見渡す限りの海。
このキレイな場所。
そして少し切ない場所。
そして誰よりも愛しい君。
君の笑顔を守り続けたい。
この青に誓うよ…。
blue…。
「ねえ。あたし、幸せだよ。」
ふいにかけられたその言葉に、俺は彼女を力いっぱい抱きしめた。
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