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列車内は平日昼間、とは言えメガターミナル駅で乗車したためそこそこ混みあっていた。
大介も立ってはいるが小さすぎて大人の腰くらいに頭が来る程度だ。屁をあびせられたらひとたまりもない位置とでも言うのだろうか。
大人の視界には入らないが、場所は取っているので、周囲の大人も大介の身体やリュックにぶつかってから「ああ、子どもがいるのか」と認識している。
「大介、リュックを持つよ。」
周囲の迷惑にならないよう、リュックを預かった。大介は身軽になったのがうれしかったのか「こっちから『持って』って言おうと思ってた」と妙に二タニタしていた。
そうこうしているうちに、乗り換え駅に到着。
「乗り換えだ。一端降りるぞ。」
列車を降りようとした際、大介がおもむろに手をつないできた。
「どうした?」
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