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うーん……職員室ってどこなんだろう……。
二階かなぁ。前の中学は二階に有ったんだけどなぁ。
とりあえず二階に行ってみよーっと。
階段を使って二階に降りてみました。
えっと……ここは、普通の教室?上には……2年1組とか、2年2組とか……ここの辺りは普通の教室なのでしょうか。
とりあえず、先輩に聞いてみよう。
通りすがった、青い上履きとスカーフの先輩……2年生の先輩方を頼らねば。
まずは……近場に今にもすれ違いそうな、ほんわか系の髪の長い先輩と、少し雰囲気が怖い髪の短い先輩の二人組に……
「あの~先輩、少し、いいですか?」
「なぁに?どうしたの?うわっさや姉この子赤い子!一年生!きゃーっ!!」
さや姉?赤い子?この先輩なんかすごい嬉しそうな顔をして叫んでるけど……どうしたのだろう。
なんだか、この髪の長い先輩、初対面でもはっきり分かる気がする。マイペースで、今にもこの先輩の世界に惹き込まれそうな感じ。それと……高めの超音波ボイス……絶対合唱部では、ソプラノパートに居そうな……
「……だからどうした、要件聞きなよ」
「ご、ごめんねぇ~、えっと、なあに?」
……あ、答えなきゃ。
「あの……職員室って、どこにありますか?」
「う~ん……まずはねぇ、一階まで降りて、廊下を歩くと、別の建物に通じる通路があるの。その通路を通って別の建物に行くと、あら不思議。職員室へ到着っ。わかった?」
「は……はいっ!ありがとうございます!」
「よしよし。いい子ちゃんね。」
そう、髪の長い先輩にお辞儀をすると、なぜか髪の長い先輩から撫でられてしまいました!
えっ、恥ずかしいなぁ。どうしよう。
「……まったく。もういいかな?」
「ひえっ……すみません!ごめんなさいでした~!」
思わず声を漏らしてしまいました。
怖い、隣にいる髪の短い先輩怖い……っ!
眼付きがまるでサバンナに居る動物みたい!
私は、先輩を後にし、急いで職員室へと向かいました。
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