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「……気になるか?」
トマス王子が少し驚いた表情で私に聞く。
「…はい」
私が返事をすると、トマス王子は私から視線を逸らし、顔を少し左に向けて「ふっ」と少し笑う。
「ホントに気が合う相手を選んでくれるコンピューターなんだな。日本はさすがだな」
そう言ってまた少し「ふっ」と笑う。
「……母は俺と一緒にいる時間の方が長かった。
ララサーク宮殿へは公務がある時だけ行っていた。
まぁ、公務はほぼ毎日あったから朝はアネと会って、夜は俺と過ごすのが多かった…」
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