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 それから僕はとある小島に連れて行かれた。  その島に足を踏み入れる前に僕は軽く驚愕した。土壌の下にポリタンクらしき物が大量に敷き詰められているのだ。  すごいこの島。人工的に作られた浮島だ。でもちゃんと土もあるし木も植えられている。柵の中で家畜も飼っているし、ビニールハウスで栽培もしている。おまけに家の屋根にはソーラーパネルが取り付けられていてそれなりに近代的な文明も感じる。  もし楽園と呼ばれる場所があるとしたら、この島のことなのかもしれない。  僕は島の中央に位置する一際大きい建物に案内された。中にいたのは仙人と呼ばれていても違和感の無い白いヒゲを蓄えた老人だった。  老人の前に座らせられて早々、何やら小型の機械を渡された。老人も同じ機械を手に持ってジッと僕を見つめている。多分これに向かって喋ればいいのかな?
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