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「あの、今って西暦何年ですか?」  僕の予想は不本意にも的中した。 『12017年です』  いちま……。じゃあ何? 僕は今、一万とんで14歳ってこと?  いや違う。そうじゃない。きっとこの島基準の年号だ。きっと物凄く歴史のある島なんだ。 「とにかく僕はニホンに帰りたいんです。帰る手段はないのですか?」 『ニホンはもうありません』 「その話はいいですってば。何とか国際線を使って連絡を」 『ですからありません』  機械を通じて不毛な押し問答が続き、僕にとうとう限界が訪れた。 「わかりましたもう頼みません! 失礼します!」  僕は声を荒げ外へ飛び出した。
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