3人が本棚に入れています
本棚に追加
「あの、今って西暦何年ですか?」
僕の予想は不本意にも的中した。
『12017年です』
いちま……。じゃあ何? 僕は今、一万とんで14歳ってこと?
いや違う。そうじゃない。きっとこの島基準の年号だ。きっと物凄く歴史のある島なんだ。
「とにかく僕はニホンに帰りたいんです。帰る手段はないのですか?」
『ニホンはもうありません』
「その話はいいですってば。何とか国際線を使って連絡を」
『ですからありません』
機械を通じて不毛な押し問答が続き、僕にとうとう限界が訪れた。
「わかりましたもう頼みません! 失礼します!」
僕は声を荒げ外へ飛び出した。
最初のコメントを投稿しよう!