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 次に目を開けると、夕焼け空が一面に広がっていた。  ……生きてる。というか、まだゴムボートに乗っている。  なーんだ、夢だったのか。あまりにリアルな夢だった。リアル過ぎてチビッたのかもしれない。短パンが濡れてるし。  いや短パンだけじゃない。Tシャツも。寝汗でもかいたのだろうか。髪まで濡れてるし。  あれ? よく見たらゴムボートの色がおかしい。むしろ半透明だ。それに妙に弾力がある。例えるならウォーターベッド? 寝たことないけど。  とりあえず明らかなのは、これ、ゴムボートじゃない。  これ…………クラゲだ。  巨大なクラゲだああああ!?
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