第一ノ章 〔僕は殺してない〕

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僕は…カニス・ウエイ=ルナティクス 今年で28になる… 可愛い彼女もいたが 急にいなくなってしまった 僕は殺してない… 警察の刑事に何度もそう言ったが 奴等は聞く耳をもってくれない どうしてこんなことになったのか 今でも分からない… それは数時間前の深夜まで遡る その日は満月の夜だった 僕は朝から気分が悪くて 体調不良でバイトを休む… 彼女とはいつものように Laikでやり取りをしてて 気分が優れないステッカーを送るだけで その日は夜まで休んでいた 満月の夜はいつも頭が痛くなるんだよな… 〔回想〕 夜の6時を回った頃、彼女が合鍵を 使って僕の部屋に入ってきた 彼女 「カ~ニス♪貴方の事が とても心配で来ちゃったぁ♪」 僕はベッドから顔を出して苦笑を浮かべた カニス・ウエイ=ルナティクス 「何できたんだよ… 僕は大丈夫だ」 僕はベッドに潜り毛布を 頭からすっぽり被る ああ…頭が割れそうに痛い… 彼女 「カニス!ちゃんと起きないと…っ…!?」 毛布をめくった彼女の青ざめた顔… 〔回想終了〕 そこまでしか覚えていない…。 最初は刑務所にいた僕だが 独り言が大きいせいで 危ない人にみえたらしい… 今は警察の監視下にある 精神病院の患者として 個室に幽閉されている 黒い拘束着を着せられて 噛みつき防止マスクまで… それでも僕は無実を訴え続けたimage=506010702.jpg
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