第一ノ章 〔僕は殺してない〕

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当然、頭がおかしいと思われてる 僕の言葉に耳を傾ける奴はいない カニス・ウエイ=ルナティクス 「なぜだ!どうして 誰も聞いてくれない!」 僕は両手の自由を奪われたまま叫び マジックミラーに体当たりをした ドンッ!バンッ! カニス・ウエイ=ルナティクス 「そこから見てるんだろ! 分かってんだァァァァァ!」 ドンッ!バンッ! このままぶつかっていれば マジックミラーが壊せそうだ! 僕は発狂したフリをして 体当たりを続けた ドンッ!バンッ! 「鎮静剤を打て…!」 マジックミラーの奥からそんな声が聞こえた ドンッ!バンッ! 「急げ急げ!このままでは マジックミラーが壊れる…!」 マジックミラーの向こう側が慌ただしいな なにかあったのか、物騒になったものだ… …! マジックミラー横の扉が勢いよく開かれた 「ニ又をもってこい…!」 医者がそう叫ぶと助手の医者が 柄の長い棒の先についた二又の金属を 僕の胴に押し当ててきたんだ カニス・ウエイ=ルナティクス 「んだよッ!止めろッ!」 僕は体をくねらせて抵抗する 「抵抗するな! ほら!はやく、鎮静剤を!」 僕はみんなを睨み付けた
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