2人が本棚に入れています
本棚に追加
当然、頭がおかしいと思われてる
僕の言葉に耳を傾ける奴はいない
カニス・ウエイ=ルナティクス
「なぜだ!どうして
誰も聞いてくれない!」
僕は両手の自由を奪われたまま叫び
マジックミラーに体当たりをした
ドンッ!バンッ!
カニス・ウエイ=ルナティクス
「そこから見てるんだろ!
分かってんだァァァァァ!」
ドンッ!バンッ!
このままぶつかっていれば
マジックミラーが壊せそうだ!
僕は発狂したフリをして
体当たりを続けた
ドンッ!バンッ!
「鎮静剤を打て…!」
マジックミラーの奥からそんな声が聞こえた
ドンッ!バンッ!
「急げ急げ!このままでは
マジックミラーが壊れる…!」
マジックミラーの向こう側が慌ただしいな
なにかあったのか、物騒になったものだ…
…!
マジックミラー横の扉が勢いよく開かれた
「ニ又をもってこい…!」
医者がそう叫ぶと助手の医者が
柄の長い棒の先についた二又の金属を
僕の胴に押し当ててきたんだ
カニス・ウエイ=ルナティクス
「んだよッ!止めろッ!」
僕は体をくねらせて抵抗する
「抵抗するな!
ほら!はやく、鎮静剤を!」
僕はみんなを睨み付けた
最初のコメントを投稿しよう!