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俺は沙羅の家の前に居た。
どうしてだっけ?
あぁそうだずっと沙羅の事を考えながら全力疾走していたら沙羅の家の前に着いたんだった。そしたら沙羅のお母さんが出てきた。
沙羅母「あら.......海衣君......。こんにちは......。」
もうその声は酷いものだった。良く耳をすませば聞
こえるくらの声で風邪を引いた時のようなガラガラ
の声で言われた。
俺は「沙羅は..沙羅は死んでなんか無いですよね!?
あんなにも元気だったのに!!」って聞きたかった。
でも聞けなかった。
何故かって?
そんなのあんなお母さんの様子を見りゃ受け入れざ
るを得ないだろ......。
その間長い沈黙が続いたがその沈黙を破ったのは珍
しく沙羅のお母さんだった。
沙羅母「海衣君...。沙羅が亡くなったのは知ってるわよね?」
海「.......はい...。」
沙羅母「じゃあ沙羅の顔でも見てやって.......。きっと喜ぶわ...」
と泣きながら俺に言ってきた。俺は「はい」としか言
葉が出てこなかった。
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