第1章 沙羅亡くなる

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海「お邪魔します…。」 俺は沙羅の家の中に入ると急に涙がこみ上げてきた。頭の中は沙羅の事ばかり蘇ってくる。 楽しかったこと、面白かったこと、寂しかったこと、喧嘩したこと。色々な事が頭の中に繰り返し流れてくる。でもまだ泣のは早い。 海(とまれ...とまれ...とまれ!!) 何度も自分に言い聞かす。早いのは分かっていても止まらないものは止まらない。 沙羅母「沙羅...海衣君が来てくれたわよ...。」 海「っっっっ!!」 言葉が出てこない、否、出す言葉がない。 沙羅母「あのね海衣君...。私たちが見つけた時はね、沙羅生きてたのよ...。でね、沙羅が最後に言った言葉が「私、あの3人のお陰でとても楽しかったよ。最後にあの3人の役に立てて良かったよ。ありがとう。」って言ったのよ。あの3人って海衣君と秀太君と美羽ちゃんのことでしょう?ありがとね、沙羅を幸せにしてくれて...。」 海「何なんだよ...なんでそんな言葉言うんだよ!!沙羅は、、沙羅は、、残酷なやつだ...。」 と、言い俺は沙羅の家を走って出た。それからは何も覚えていない。
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