第0章 プロローグ

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俺、水橋昴太(ミズハシコウタ)は、入学式を終えて明日からは人生初の高校生だと思って、明日から通う『都立星稜館高校』の正門を通り、真っすぐ家への道を歩いていた。 中学生まで何の部活もしてなくて、女の子には興味はあったけど…好きな女の子に告白できない男の子だったから高校生なったら…まず吹奏楽部に入って初めての彼女を作っていこうと思いながら学校の登下校道の唯一の交差点に差し掛かったところで俺は、居眠り運転している大型トラックに轢かれて死んだ。うん。100%死んだ。 「お主…可哀想じゃのぉ~…。んで…名前は、水橋昴太君かのぉ…。」 誰…?この白髪のお爺さん。白衣着てるし…。髭が白くて長いし低身長だし、腰曲がってヨボヨボだし…。 「今、お主…ハゲたお爺さんみたいなこと思ったじゃろ?」 思ってねぇぇぇよぉぉぉ!? 「んまぁ~…。良いや。」 良いんかいぃぃぃ!? 「可哀想じゃから好きなこと頼んで良いよ。」 ひとまず誰だよ!! 「ワシは、神様じゃよ。異世界に魂を送るだけの神仕事だけじゃがの。」 神仕事って何!?神様に仕事あんの!? 「んじゃぁ…女の子で容姿端麗で眉目秀麗の人類最強の大魔導術師にしてください。」 「それで良いのかい?いろんな魔法あるけど大魔導術師で良いのかい?」 「ちなみに…いろんな魔法って?」 「瞬間移動やらアイテム鑑定やらいろんな属性の魔法…森羅万象?つまり炎・雷・風・土・木・闇・光などの属性の魔法を使えたり…、空飛べたり…、調理とかいろいろ…あるのだが…。」 「それ全部含めて人類最強の大魔導術師で。」 「えぇ~~~…。めんどくさい。」 今、めんどくさいって言わなかった!?このハゲたクソジジィ。 「今、ハゲたクソジジィって思わなかった?」 ギクッ。 「まぁ…良いや。お主の要望通りにできる異世界を探すから…ちょいと待つのじゃ…。」 と、言いながら、神様は、辞書みたいに分厚い本を開いた。 どんだけ異世界あるの!? 「そうじゃ…魔物が多い方にしとく…神様に対する無礼を働いた罰として…。おっ。この異世界に決めたのじゃ…。ふむふむ。帝国の皇帝の遠戚の次女ってことで。性格は…お転婆で…。名前はアクアで。ボーナスで魔力は無限大にしておくから。」 「あの。神様。早く転生してくれないですか?そこで良いんで。」 と、俺が、言うと神様はうむと言って俺を転生してくれた。
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