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「落ち込んだ気持ちをさらに沈めていく乗り物ではありません」
”落ち込んだ気持ち”に反応して、私の頭の中を彼との思い出の日々が
駆け巡り、また涙が溢れてきた。
「でも、…でも、」
「過去に浸っていたままでは前に進むことはできませんよ。
それを認めて新しい未来に向かうのです」
「…ダメ、認めたくない!別れたくない!」
私は涙を浮かべたままその男性を睨んだ。彼に言えなかったことを初めて
会ったその人にぶつけた。
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