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魅惑の海水浴
強い日差しにさらされて、自慢の肌がちりちりと焼ける。暑い季節は嫌だが、今年も楽しみがやって来た。真夏のこの時期だけ、砂浜はたくさんの人で賑わう。みな水着を着て、肌を露出させる。開放感に浸る彼らは実に隙だらけだ。楽しむのは大いに結構だが、海というのは危険なところであるというのを、もう少し自覚してほしい。波打ち際で遊ぶ白い水着を着た肉付きのいいお姉さんも。こんがりと焼けた肌の引き締まった体のお兄さんも。浮き輪を使って波に揺られる柔肌の子供も。これは注意する必要があるのではないか。笑い声や笑顔が絶えないところに、そんなことを言っては無粋極まりないが、海の危険を教えるには丁度いい。いや、待て。その前に砂浜にゴミを捨てている連中の方が先だろうか。ペットボトルやプラスチックのゴミは、海に流されると一生消えないゴミとして残ってしまう。間違って小魚がゴミの残骸を飲み込んだりすることもある。海を愛するものとして、海を汚す行為は断じて許さない。楽しむにもマナーというのが大切だというのをわかってもらいたい。だからと言って、海に来るなというほど厳しく思っている訳でもない。むしろ遊びに来てくれないと困ってしまう。
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