1人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
蓋の裏側の部分にあるポケットに紙が挟まっていた。
見ると説明書と書いてある。
それを抜き取り目を通す。
『道具1、幽霊ウォッチ』
姉は確か今回は大人向けのおもちゃと言ってなかったか?
なのになんだ、この完璧に子供向けの
某ゲームのパクリみたいなネーミングは。
説明書を読んでみると、この妖怪もとい幽霊ウォッチは眼鏡になっていて
これを掛けると、成仏してない幽霊が見えるとの事。
なんだかばかばかしくなってきた。
これはあの『ポシェットモンスト5』そのものでは?
いやまあそれは使ってみてから
レポートに書いてやるとしよう。
よくよく見たら大人でも耐えうる、いや意外と
それはカッコいい眼鏡だった。
「まあこれを掛けて出掛けるだけで1万だし」
1万円とは、毎回モニタリング後に姉がくれる「報酬」の事。
「でも、今回は道具が5つあるから5万請求してみようかな」
僕は読みかけの小説に栞を挟み
その眼鏡を掛けて出掛けることにした。
最初のコメントを投稿しよう!