1人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
兄の命を奪ったのは姉の発明品だった。
でもそれは、たまたま姉の発明品が使われただけ。
姉は何も悪くない。
悪くないけど、もしかしたらどこかで後悔してたのかもしれない。
姉は本当に玩具としてこれを開発したのだろうか。
もしかしたら姉は、無意識のうちにどこかでもう一度兄(姉にとっては弟)に逢いたくて、
それでこんな道具の開発に着手したのかもしれない。
でも、その思いをごまかすために
こんな風にダサいネーミングをしたのかもとも思う。
結局5つ目の道具
『幽霊トゥゲザー』
これの出番はなかった。
姉が僕の想像通りの理由でこれを開発したのだとしたら
本来の目的はこの道具だったんだろうと思う。
兄が成仏したと聞いたら
姉はどんな顔をするのだろう。
道具は3つしか使ってないから、結局請求は3万かな。
そんな事を思いながら
僕はレポート用紙を前に筆を取った。
最初のコメントを投稿しよう!