第三章

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 レジスタンスとして追われる身となった二人は逃亡を続ける。唯一の救いは伝説の英雄だったが、彼もまた普通の人間でしかなかった。みんなの期待が彼を、怪物へと育て上げてしまったのだとエドは言う。普通に仕事をし、普通に生活をし、時折ヒーローとして市民達を勇気づける。そんな何処にでもいる様な小者(こもの)が、市民達の願望によって救世主へと祭り上げられてゆく。  でも僕にはわからない。未来社会なのにどうしてヒーローが必要なの? 病気も戦争も、寿命さえ克服していると言うのに? 何故自由が悪なの? エドの本にその答えは無かった。
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