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やがて地上は雷のごとき轟音と共に大地は震え、雲のスクリーンには古い町並みを焼き尽くす真っ赤な炎が映し出された。
その光景を僕は見た。丘の上の小さな窓から見える古い町並みが地獄の業火に浮かび上がっていた。
朝、日が昇った時町は廃墟と化していた。町に住んでいた多くの人達が犠牲となり、全てが燃え尽きていた。
中央公園に負傷者が集められ救護が行われていたが、焼け焦げた戦車と跡形も無くなった本屋、そして炭となった死体が並べられていた。
やがて上陸作戦が決行されると別の国の軍隊がやって来たが、エドに会う事は二度と無かった。そんな十五歳の少年の日々、僕に残されたのはエドの記憶と数編のガリ本だけなのだ。
fin
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