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私は思わず「は?」と言ってしまった。どうやら、彼女は「切れ」と勘違いしているらしい。
「着用の着れだ」
彼女はボタンをはめていく。
私には叶えたい夢がある。一つは彼女が欲しいこと。もう一つは事故で突然死んでしまった両親を生き返させてほしいこと。
『変態さんにペナルティとしてルールとミッションを追加します。
【ルール6】今から制限時間五分で本を見つけるか以下のミッションをクリアせよ
【ミッション7】目の前にいる彼女を殺せ』
私の持っていた右腕の銃口が何かに当たる。
「これで省けるね」
目の前にいた女子学生の店員が銃口を自分の頭に当てていた。彼女の体が震えている。
「ごめん」
私は咄嗟に体をぐるりと半回転して左手で彼女のお尻を軽く触れる。彼女は「ひゃん」という可愛げのある声を出してしゃがみこんだ勢いで銃を引いた。その銃口は右斜め上に引いていた。そこから実弾が出てきた。
「やっぱり銃怖っ!!」
目の前にいた彼女は煙が出るかのように赤面になり、私を睨んでる。
「ごめんと言ったろ。それに命を救ったんだから感謝しろよ」
「ありがとう……」
彼女は聞こえづらいぐらいの小声で言う。
「それで『ブックレア』を探してるんですが、どこにあるか知ってる?」
「はあはあ。それなら……倉庫にありますが、一緒にどうぞ」
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