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「「ありがとうございました」」
「今のが最後のお客さんだね竹倉君」
「最後って言いますが、今日初めてのお客さんですよ店長?」
現代社会ではネットやスマホで簡単に漫画や小説が簡単に読める時代。
電子書籍はデータで保存しているためかさばる事もなく、劣化する事もない。
それが発展すればするほど本を実際に手に取る人が減っているのは間違いない。
町の商店街から外れた小さな本屋『とまり木』
元々人が少ない本屋だったのに余計客足が遠のいているのが在庫で分かる。
「それじゃあ竹倉君、私は在庫の整理して来るからレジのところでお客さん来ないか見ていてちょうだい」
「あっ、はい分かりました」
本をしまっている倉庫に向かう店長に一言言いたい。
……それ、30分前にも言いましたよね?
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