0人が本棚に入れています
本棚に追加
そう考えていたとき、出入口のベルが鳴った。どうやら、お客さんのようだ。
お客さんは大きな帽子を真深かに被っていて、顔は見えない。店内なのに、取ろうともしない。
お客さんは小説コーナーをじっくり観察すると、今度は童話コーナーへと、全てのコーナーを観察していった。
「あの、何かお探しですか?」というねみさんの声を無視して、観察していった。
あるだけ見て満足したのか、お客さんは出入口の方にコツコツと音を鳴らし、歩いていった。
うーん・・・ナゾのお客さんだなぁ・・・・・・・と、ねみさんは思わずつぶやく。
最初のコメントを投稿しよう!