2章 大きな帽子の被り主はお調子者

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 無かった。真っ白なのである。  そう。こわいものに詳しいあなたが直感する「妖怪」は当たっている。  このお客さんは妖怪『のっぺらぼう』だったのだ。 「わっ」と、思わずねみさんは悲鳴をあげた。お客さんの顔は無かったら、当然な事だ。  のっぺらぼうの顔は、どんどん真っ青になっていった―――――
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