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1章 化けギツネ様、化けダヌキ様ご来店
開店、30分後。
チリンチリーン・・・と、出入口のベルがなった。
本棚と机を拭くのに夢中になっていた店主ねみさんは、はっとして音のなった方ーー出入口の方を見た。
そこにいたのは、若い綺麗な普通の女の人。しかし、ねみさんが虫眼鏡を透かして見てみると、あの女の人は、人間ではないようである。
うーん・・・とねみさんは首を傾げる。となれば、化けギツネや化けダヌキかな? と、頭の中で考える。
ちなみにねみさん、若い猫娘である。
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