第1章

12/13
前へ
/15ページ
次へ
‐封印の星よ 顕現せよ‐ 女の居る場所から、五つの光の柱が立ち上る。 ナイフが刺さった場所が、光によって繋がり星を象る。 五芒星。 封印の象徴だ。 女は更に詠唱を重ねる。 ‐地水火風の力を あまねく精霊に今願う 不浄なる存在の封印を その名をブロク その血を以て 鍵とする‐ 「いざ、魔物・ブロクを封印す!」 女の詠唱が終わると同時に、翼の生えた犬の魔物は地面に吸い込まれる様に消えて行った。 「終わったな。聖魔協会め、人使いの荒い。今日だけで三件だぞ、全く…」 ナイフを回収しながら文句を言う女。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加