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女は無言でブロクに向かい走る。
ブロクの足下に着いた瞬間、女は高く跳躍し魔物の体に浅い傷を作る!
着地したと同時に、ナイフを地面に刺す。
(あとニ本)
心中でナイフのカウントをする女。
背後に気配を感じれば、ブロクが体当りの突進の最中だった!
「ちぃっ!」
舌打ちをし、焦りを滲ませバックステップで避ける女。
避けた際、地面のナイフの位置と自分の位置を頭の中で把握し迷わずナイフを地面に突き立てる。
「逃げ回るだけで、そんなちっぽけなナイフでは、やはりわしは倒せんなあ?」
女を小馬鹿にする魔物。
「そうでもないさ。もう少しでお前を退治出来る」
女は今までとは違うナイフを構える。
今までより少し大きめのナイフ。
刃の色も薄く黄色だ。
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