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途方に暮れて、夜の繁華街を歩いていた
何もかもが上手くいかなくて
何もかもに嫌気がさして
何もかもが……私を置き去りにする
私は、何をしたいのか
私は、何が欲しいのか
……私は……どうしたいのか
虚ろな瞳で街を彷徨った
ふと目に止まった小さな店
右手の路上の少し先
オレンジ色の光につられるように足を進めた
「喫茶店かな……」
オレンジ色の光に灯された、入口の小さな看板
表札のように、壁に貼り付けられた小さな看板にはこんな文字が書かれていた
【Cafe Marine
~人生最後の占いの家~】
「占い……か……」
苦笑がこぼれた
占いで人生が上手く行くなんて……
踵を返して、帰ろうとしたとき
先程から黒雲を纏った空から、大粒の雨が落ちてきた
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