最後の扉を……

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「えっ……と、何かついてる? ね、真何か変?今日の私……」 そんな海月さんの言葉に思わず言葉にしていた 「違う、そうじゃない だって、海月さんの顔が見たこと無い可愛い顔だったんですもん。だから驚いて見てたんです。 そしたら……海月さんと目が合って………」 * * * 「あははっ………… じゃ、早樹ちゃんの挙動不審な態度は海月のせいか…… 海月、早樹ちゃんを驚かすつもりの演技だっただろうけど、逆に驚かされた様だね」 真さんは愉しそうに笑い飛ばす そんな彼の言葉に、海月さんは少し拗ねたように片肘ついてケーキを口に運んでる その頬は、少し赤い気がするのは気のせいだろうか 私は少し背を丸めて、珈琲カップを両手で口に運びながら、ここまでのなんか何とも言えない落ち着かない空気に馴染めずに居た。 「はい……あ、いえ……そうじゃ無くて 店に向かって角を曲がったら、海月さんと誰かが飾り付けしてたので“余計なお世話だったかなぁ”と思ってちょっと見てたんです。そしたら何時も大人っぽい海月さんが、コロコロ表情を変えて……… で、つい………見てました。」 私は、悪いことが見付かった子供のように小さくなって答えた。 「そんなに私、何時も可愛げに欠けてるのかしら?」 海月さんは、頬を少し赤らめたまま問いかけてくる 「はい!海月さんは可愛いいよりも、大人っぽくて妖艶なイメージなんです!」 と、又………言ってから気付いた 「あ……いや、可愛くない訳じゃ無くて…… あの……その……」 「クスクス もう、良いわよ………怒ってなんか居ないの解るでしょう早樹ちゃんも、なんか照れくさかったのそれだけ………、さぁ早樹ちゃんもケーキ食べよう」 海月さんの何時もの笑顔に促され、やっとホッとする事が出来た。 モンブランを一口口に運ぶと そこは何時もの寛げる空間へと姿を変えた
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