最後の扉を……

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* * * * * 「青池君……… 私は、この部署の次期管理者は君にと思っていたんだけどね………。4月から、山野辺がリーダーとして赴任することになったよ 女性を管理者にするには若すぎると本社の意向でね」 部長の言葉に驚くことは無かった “やっぱりね” そう思った “本社の意向” 都合の良い言葉 確認の取れない謎の意向 “誰”とも分からない意向 【やはりここは、私の居たい場所じゃ無い】 私は退職を決めた。 今まで憧れの域を出なかった思いに向かって 歩み始める 私のターニングポイント それは “女性”と言う、どうにも出来ない理由で四つ年下の“男性”に劣ると通達を受けたあの日
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