第1章

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僕の家は町に一軒だけある本屋さん、だから新刊が入荷されると町の誰よりも早く読むことができた。 売り物だからってお父さんは怒るけど、お爺ちゃんが「汚すなよ」って言いながら真新しい本を手渡してくれる。 SF、ファンタジー、ホラー、恋愛、青春、時代劇、ミステリー、ライトノベル、ノンフィクション。 汚したり皺をつけたりしないように大事に、大事にページを捲り読む。 何時か窓から見える山の向こうの都会に出て、読んだ事を体験したいなと思いながら。
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