這い 寄る

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這い 寄る

 女が座っていた。  横目で、じっとこっちを見ている。  ここはどこだろう。女が手を伸ばす。  正面を向いた顔はきれいで、あの画像とは違った。  ついつい、俺は差し伸べられた手を求めるように自分の右手を伸ばした。  その瞬間、  女の右側の皮膚が崩れ落ちて……。
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