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 我々は正義の名の元に集まった。  その部屋に居るのはそう信じて疑わない5人だった。赤、青、黄色、白、ピンクと其々のパーソナルカラーが強調された服を着た5人の男女だ。彼等こそが変身能力を持つ異能力者であり、世界を救うために悪の組織と戦う5人のレンジャー戦士なのだ。  彼等は拠点である秘密基地のブリーフィングルームに集い、今後の方針を話し合っている最中だった。 「悪の組織は日々、その力を強大にさせている。その規模は広がり続ける一方で、既に日本中に奴等の支部が存在する状況だ」  拳を握り締めながら熱血青年のレッドが言う。 「既に世界進出も視野に入れている、という情報もありますね」  クールなイケメンのブルーが応じた。 「そんなんだ。これ以上、奴等の好きにさせてやるワケにはいけないッ」  レッドは握り締めた拳を振り上げる。 「言われなくても、んなこたぁ解ってんだよ。でもよ。一体、どうすりゃいいんだよ」とは、ムキムキマッチョのイエローが、 「そうよね。悪の組織の規模は大き過ぎる。私達が相手の怪人を何人倒そうと、それは焼け石に水でしかないわ」とは、メガネの知性派お姉さんであるホワイトが言った。     
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