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 清々しい気持ちではあったが、呼び出しが増えたのにはまいってしまった。  神子は王族の誰かと結ばれるのだが、子を成すことはない。  殿下と結ばれた場合、当然神子は正妃となるが第二妃も娶ることになる。どうやら神子はそれが気に入らないらしく、第二王子と俺を呼び出しては悩んでいるようだ。  第二、第三騎士団は、街道警備と魔物討伐をしている。連日呼び出されるのは非常に困る。  第二王子は神子に殿下の事を勧めていて、俺ももちろん勧めている。  美しい少女だが、どうにもこちらの事情を理解できないようで好意を抱けない。お茶を飲みながら神子の話に耳を傾ける時間が、無駄としか思えないのだ。  それでも殿下がなんとか神子の同意をもぎ取ったらしく、婚約の義が行われることを発表することができた。  城下町はついに、とこの吉報に連日お祭り騒ぎとなった。  婚約の義が滞りなく済み、続いて婚姻の義も終わった。  殿下と神子のお披露目に国民は湧き、これで安泰だと誰もが表情を明るくさせている。  俺も一安心だと配られた菓子を手に、少年の様子を見に行った。  時間が遅かったせいもあり、俺は少年の住む部屋に向かった。だがそこには誰もおらず、通りがかった男に少年のことを聞けば部屋が違うと言われてしまった。     
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