プロローグ

1/2
前へ
/76ページ
次へ

プロローグ

 それが天災であれ、人災であれ。  災厄はいつも突然訪れる。  何らかの予兆はあるにせよ、それは一見何ら関係のなく、本人の預かり知らぬところで密かに進行するから、事前にキャッチして逃げを打つのは不可能に近い。  都内のわりと大きなメーカー、(株)三鷹ホールディングス本社の若き管理職、大神秋人業務課長の場合も然りだった。
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

896人が本棚に入れています
本棚に追加