犬鳴村

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村人は外界と交流を完全にシャットアウトし、自給自足。 村内では近親交配が進み、男女ともに容姿が似通った者が多く、総じて知能や精神に問題がある者が多い。 村人は極端に侵入者を嫌い、柵を乗り越えると、紐に空き缶などをくくりつけた罠がけたたましく鳴り出し、村人が駆けつけてくる。 運よく、張り巡らされた罠を掻い潜ると、しばらく行くと広場に出る。 広場には破壊され朽ち果てた白のセダンが放置されている。 このセダンは島根県からやって来た新婚夫婦のものだそうだ。 この広場の向こうには小屋があり、この中には被害者のものなのか、白骨がうず高く積まれているらしい。
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