スクープと嫌がらせ

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なにこれ……… ロッカーに鍵をかけ忘れた日、中は悪口だらけの用紙が貼られ、鞄の中はグチャグチャだった。 携帯はウッカリポケットに入れたままだったから無事。 ソロソロ潮時だと思っていたし契約終わらそう。 それから嫌がらせがはじまった田中も松山と仲がいい犯人はあいつらに間違えないだろう。 「マユマユそれ会社にいいなよ。」 トイレで水をかけられるなんて、マイナーな嫌がらせを受け仕事場に近い親友のサチの家に寄る。 「あと少しだからいいよ。金稼がないといけないしさ。」 実家で暮らしているけど、親に頼りたくないので食事以外は自分で出している。 「気を付けなよ。過激な人間て何するかわからないからね。」 タバコの煙をはきだす。 産まれつきだという栗毛の髪に二重の大きな瞳、可愛いじまんの親友だ。 手帳もボロボロだし……… 「サチきめた。」 タバコ片手に携帯いじっていたサチが一人でうなずく。 「マユマユが辞める日までサチもそこで働く。」 働くて同じとこで働けるかわからないしサチはバーと花屋の仕事があるし。 「花屋は辞めたんだ。店長も店員もうざいから。サチにはちょっと悪い知恵あるからマユマユと働けるよ。」 可愛い笑顔で言われた。 なんか起こりそうな予感がする。
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