シェアド★ゲート

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シェアド★ゲート

 初夏と呼ぶには、まだ涼しい春の終わり。あるインターナショナルジュニアハイスクールの校舎の窓辺に、その少年はいた。  絹の様にサラサラした淡い金色の髪を切りそろえ、まるで少女の様なその小顔に不釣合いな大きなメガネをかけた少年は、 その小さな体に不釣合いな大きな本を広げ、何かを考えるように陽の光に輝く緑葉に目を向けていた。
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