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☆。+ドタドタドタドタドタ!。+☆ガラッ!
■「オレが先だ!」
□「アタシが先だったわ!」
二人の同級生が、その教室の静寂を引き裂くように入ってきた
■「ドアを開けたのは俺なんだから、俺が先だろ!」
深く碧い髪を左側だけかき揚げ、大きなヘッドホンをつけた少年は、少女に抗議した。
□「アタシの手の方が先に教室に入ったんだから、アタシの勝ちよ!」
輝くようなピンクの髪を短く切りそろえ、ハネたくせっ毛が、まるで少年の様な少女は反論する。
■□「アルマ!どっちが先に教室についた?」
先ほどの淡い金髪の少年に二人は詰め寄るように問いかける。
◆「やぁ、おはよう、ゴロー、リタ。ごめん見てなかったから解らないよ」
アルマと呼ばれたその少年は答えた。
■「あれは、絶対オレの勝ちだ。ったくリタは女のくせに、負けん気が強ぇからな…」
□「ゴロー!女のくせにとはなんだ!そう言うの【だんそんじょひ】って言うんだぞ」
【女のくせに】と言われて、自尊心の傷ついたリタはゴローに拳を上げて詰め寄った。
■「わかった!悪かったよ…?アルマ、その本なんだ?」
話をそらそうと、ゴローはアルマの本に話を持っていった。
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