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第7話 女は男のアクセサリー!?
副社長につれていかれた先は、銀座のどまんなか、自分では絶対に入れないようなブランドのショップだった。
とりあえず、これとこれとこれを試着しろと
店員さんの見守る中、副社長はいきなり、それも自分で買うものよりも「0」がいくつか多いブランドもののスーツ、インナーを来夏に押し付けた。
「ふ・・副社長・・・私こんなスーツ買えません!!まだ新入社員なんですから」
あわてふためる私を横目に見て言う。
「おまえな、たとえばだ、想像してみろ。おまえと俺が今後仕事帰りに食事をする。
そうした場合、上司部下だなんて周りは見ないだろうな・・・お前がみっともない恰好していたら俺が恥をかく。」
「そ・・・それって女をアクセサリーのひとつとしてしか見ていないってことなんじゃないんですか!!?」
沸点が低い来夏は副社長に食ってかかろうとする。
「莫迦か?お前は?」
「お前ではありません。名前があります。松本です。」
「松本は莫迦か?お前は、これから俺と一緒に客先とかに同行するんだろう?
副社長秘書として。
それは、会社の看板をしょっていくってことなんだぞ?
お前営業本部に配属されていたのにそんなこともわからないほど頭の中からっぽなんか?」
いちいち言われ方がしゃくに触る。でも・・・副社長がいうことも正論だ。
「そ・・それならそうと言ってくれればいいのに・・・・・」
と言葉の最後の方は恥ずかしさでごにょごにょしてしまう。
「で・・でもですね。副社長。そうだとしてもこんなに高いスーツは絶対に購入は無理です!」
「だから必要経費だ。」
それって・・・・・
ちょっと意地悪い質問をしてみたくなった
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