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第13話 ふいに!?
待ちに待っていた様な
来て欲しくなかった様な
夜
大きな部屋の中で、副社長に
一着の真っ赤なドレスが渡される
「これに着替えろ。今のワンピースも可愛いが、最高級のレストランディナーにふさわしい服を用意した。
あっ先に言っとく。これは、俺のポケットマネーだが気にするな。
今日のこの俺からの提案をすんなりと引き受けてくれたお前へのプレゼントだ。
何やってる早く着替えろよ‥」
「えっとあの‥その‥
副社長の目の前で着替えるのはち‥ちょっと」
顔が真っ赤になってしまう。
「バカ!バスルームに行っているから早く着替えろ‥」
心なしか副社長の顔が赤い様な気がする。
するとチュっと音がして副社長の唇が再び触れる
ぎゃーーーー
と心の中で叫んでしまう!
「潤哉だろう!」
「でっでも誰もいないんだからいいじゃないですか!
それに‥」
もう心の中まできっと真っ赤に染まっている‥すると
左手をぎゅっと捕まれ上に挙げられそのまま、
左手で腰を抱かれそのまま唇を重ねられる
今度は息ができなくなるほど深く
ゆっくりと
危うくその舌に呼応したくなってしまう。
「昔から女のおしゃべりをやめさせるにはその唇を塞ぐって決まってるんだ。リップ取れちゃったな。悪かった。
早く着替えて、美味しいもの食べに行くぞ。」
いつものあの厳しい副社長からは想像できない様な優しい声。優しい眼差し。そして、少し上気した頬
苦しい
この世の中にこんなに苦しい思いがあるなんて知らなかった‥
つづく
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