第5話 お取り込み中!?

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第5話 お取り込み中!?

「えっとお取り込み中なら改めて出直します!」 さっきよりももっとオコ度合いが上がる。 「いや。いい。香里奈元気でな。神奈川の支部長には俺からよく言っておくから。 なにか困ったことがあったらいつでも俺を思い出せ」 と言うと私が目の前にいるのに その五十嵐とかいう元秘書をギュッと抱きしめた。 五十嵐さんは、副社長の胸の中で イヤイヤをしながらシクシクの泣き始めた。 五十嵐さんの腕が副社長の背中に周り、二人はより一層強く抱きしめあう。 馬鹿らしくてやってらんない!!!! と従業員じゃなかったら 啖呵切って出て行くところだが 「えーーーっと。まだお別れの挨拶続くようなら一旦私は、退散するので、改めて秘書課にご連絡下さい。」 私が背中を向けると 二人がなまめかしいキスをし始める音がする。 もう頭から湯気がでそうだった!!!! 信じられない!!こんなふしだらな男が副社長だなんて この会社の運命、将来が心配になってきた。 ドサ そのままソファーに倒れこむ音を後ろ手にききながら 来夏はバタン!!と思いきりドアを閉めた。 とはいっても重厚な扉はそれほどはしなかったのだが。
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