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自分の部屋はアパートの1階、すぐ傍には駐輪場を挟んで別の学生アパートが建っていた。
そのアパートは自分の部屋窓から玄関扉が見える形となっているので、夜でも灯りが差し込み、ある程度明るい。
真っ暗な自分の部屋、窓からぼんやりと差し込む光……そこに
人間の――――影が…………!
髪の長い人間の黒い輪郭が、自分の部屋のベランダ柵を掴み――よじのぼる!
ドサリ、という音が聞こえて、窓のすぐ外に黒い塊が落ちる!
「…………嘘…………だろ…………ッ」
黒い塊は蠢くと、すぐに立ち上がる……!
恐怖のせいで、ついに涙ぐむ自分……カーテン越しに……窓のすぐ外に……
女が…………立っている!!
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