2001年8月14日

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『――はい、××交番です』 繋がった事にホッとしつつ、慌てて内容を告げる自分。 「す、すいません! 急いで来てください! 女性が家に! 狙われていてッ!!」 『落ち着いてください、何があったんですか?』 こうしている間も、呼び鈴は聞こえていた。心臓を軽く叩き、警官に何というべきか考える。 普通に言っただけでは、恐らく動いてはくれないと感じた。ならば少し大袈裟に、嘘をついてでも――! 「は、刃物を持った女性に襲われています! 家に逃げ込んでいるんだけど、追いかけられてて! 助けて下さい!!」 真に迫った様子で話すので、警察も自分の言う事を信じた様子。『落ち着いてください、今いる住所を言えますか?』と聞いてくる。 自分が住所を言うと『分かりました、すぐに向かいますので待っていてください』と警察。 (よかった……! これでなんとか……!) 電話を切った後、自分はふと"ある事"に気付く。 …………呼び鈴の鳴る音が 聞こえなくなった……?
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