境界線

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 あ~……しょっぱい。  どこにでもいる等身大の女の子、満月 凛(みつき りん)たんは今日もつらたんだ。  だが、それはひとえに彼女自身が引き起こしているつらたんで、だーれのせいでもありゃしない。  ただここで言っておきたいのは、凛たんだって最初からこんな凛たんだったワケではない。  それを形成するに至る、さまざまな事柄を経て今の凛たんがある。  今日はその一端である、いたいけな15(16)歳の頃の凛たん……のしょっぱい思い出を覗いてみようと思う。  まだまだそれはショッキングで。こんなコトがナチュラ~にまかり通る世界なのかと、その頃の凛たんは愕然としたものだ。  そして、世の大人の男性はみんなこうなのだと、間違った認識をしたのもこの頃。(十人十色というコトをまだ知らない)  大人の階段登る~♪凛たんはまだ~シンデレラ……♪  だったのに、アレはないわぁ……というお・は・な・し。
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