罪悪感はあれど、悪びれていない行動。

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 これはもう、イジるしかない。というか、イジって欲しいのだろうと、ニヤつきながら事務所に戻る。  朝会が始まると、課長を一点見つめ。  目が合った隙に突っ込みをぶっこんでやろうと試みる。  が、全然目を合わせてくれない課長。    避けられている様で、無視されている様で悲しい。  1人でワクワクしていた時分が馬鹿みたいだ。  朝会が終わり、しょんぼりしながら仕事に取り掛かると、パソコン画面にメール受信通知が表示された。  新着メールの送信者は課長。 【朝会中に『マカロン』と囁いてやろうという目論みを含んだ視線を感じたのですが、気のせいでしたでしょうか?】  読んでから課長の方を見ると、今日初めて目が合った。
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