804人が本棚に入れています
本棚に追加
「何か、味噌のいい匂いがするー!!」
洋樹が私の肩越しに、さっき作った成の肉味噌炒めの匂いを嗅ぎ取った。
「……食べる? 茄子の肉味噌炒め」
本当は課長に食べて欲しくて作ったもの。でも、洋樹にそんなことは言えない。言えるわけがない。
「もちろん食べまーす!!」
洋樹が靴を脱ぎ捨て、先に中に入って行った。
洋樹がスーツから部屋着に着替えている間に、ご飯の支度をすることに。
茄子の肉味噌炒めは課長の分しか作らなかった。男の人用とだから、少し多めに作っていたけれど、2人で食べるには少ない、微妙な量。
『自分はもう食べたから、洋樹だけ食べなよ』と洋樹の分の夕食だけ用意しようか?
でも、今はそれほどお腹が空いているわけではないが、寝るまでに空腹にならないか? と言われれば、それまでには普通にお腹が鳴るだろう、胃のコンディションだ。
最初のコメントを投稿しよう!